舛元木工の歩み

HISTORY OF MASUMOTO WOOD WORK

私たち舛元木工は、1961年に故・舛元實(19281987)によって舛元木工所として創業されました。實はそれまで建具職人として技術を磨き、多くのお客様の要求・要望に真摯に対応し、お客様宅の生活の一部となる様々な建具を製作してきました。難しい案件に対しても持ち前の「ものづくりへのこだわり」を持ってお客様の満足度を追及してきました。

自らの「創造力と創意工夫」で不可能を可能に出来るものづくりの魅力に惹かれ、より多くの製品を手がける木工の道に進みます。妻と職人2人を引き連れての創業でした。

高度経済成長期に入り、住宅の建築ラッシュで建具の注文も多く入り事業も順調に進みます。建具製作の傍ら家具の部品加工も手がけるようになった頃、都市部では集合住宅が立ち並び、「食寝分離」という新しいライフスタイルが生まれてきました。それに伴いベッドの製作依頼も増えていきます。様々な製品を安定的に生産するため舛元木工株式会社を設立し工場を移転新設します。苦しい時期もありましたが、専用の木工機械を独自開発するなど生産量・品質の安定化に取り組みます。その後、多くの家具メーカーにその技術力と生産力を認められ事業規模が拡大していきました。

1978年に前社長、舛元眞人が社業を引き継ぎますが、安価な輸入品の台頭とバブルの崩壊により取引先が減少し、売上高も激減しました。しかし、創業の精神である「現場主義」「創造力と創意工夫」「ものづくりへのこだわり」を重んじ、少量多品種生産、日本製(品質の安心・安全)へのこだわりを掲げ、ものづくりに真摯に取り組んでいきます。その結果、長年の信用と実績により国内トップのベッドメーカーとの提携が実現しベッドフレームの生産が起動に乗ります。技術革新を続けベッドフレームに特化した生産システムを構築することで、他社の追随を許さない生産力と技術力を生み出すことが出来ました。

創造力と創意工夫で技術革新を続け、品質にこだわり、時代に調和したものづくりの精神は現在に継承されています。

そして2017年、現社長である舛元 幸起に引き継がれます。先代たちによって培われた生産力と技術力、そして創造力を礎にさらなる高い品質と商品力を目指すべく取り組みを行っています。また、厚生労働省「働き方改革」において広島県認定企業となるなど社員への取り組みも積極的に行っております。